広島市議会議員(安芸区)

世界最初の水爆実験の日です

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。秋晴れの朝です。こんな朝には深呼吸したくなりませんか? 余談ですが、わたくしたちの肺は、どんなに懸命に息を吐いても空にはなりません。両肺で約200−300ccの空気が残るようになっています。これを機能的残気量(きのうてきざんきりょう)といいます。肺の末端の小さい袋である肺胞(はいほう)は一旦空になると、新たに膨らませるときに相当のエネルギーが必要になります。これはバルーンアートに用いられる細長い風船を膨らませるときに、最初に力が必要なことと同じです。そのためにわたくしたちは、肺胞があまりに小さく縮まないように無意識に「ため息」をついています。全身麻酔下では患者は「ため息」をつくことができないので、以前の麻酔医は定期的に人工呼吸器で大きく肺を膨らませたものです。しかし、現在の麻酔器は自動的に「ため息」をつかせるような機能が備えられています。これにより、術後の肺炎の予防に役立ちます。
 さて、1952年の今日、アメリカはマーシャル諸島のエニウェクト環礁で世界最初の水爆実験を行いました。その後、ソ連も水爆を完成させ、世界は両軍事大国による核戦争の道へと踏み出すことになりました。美しい南太平洋は今でも放射能汚染によって封鎖されている島が多数あります。被爆都市ヒロシマ核兵器廃絶に向けてメッセージを発信すべき義務を負っています。