広島市議会議員(安芸区)

オバマはビッグ3の蟻地獄から逃げられない(2)

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 今日は経済環境委員会に出席しました。温暖化対策や家庭ごみの有料化などについて質疑が行われました。家庭ごみの有料化については年内に答申が出るようです。
 一昨日このブログでアメリカの三大自動車メーカー、いわゆるビッグ3について書きました。昨日のニューヨーク株式市場はそのビッグ3に翻弄されました。ビッグ3が救済されるとのニュースが流れると一時株価は値上がりしましたが、救済策が打ち出されるのが相当に遅れそうだと報道されると、一転大暴落しました。結局終値は444ドル安となりました。昨日はビッグ3の最高責任者が議会で救済を訴えました。しかし、3人とも自家用ジェットでワシントンに来たことが明らかにされ反発を招きました。そんな贅沢は国民感情として許されないということでしょう。また、民主党最大の支援組織である全米自動車労組はリストラに反対しており、まだまだ紆余曲折がありそうです。現共和党政権にとって全米自動車労組は憎き敵であり、あと2ヶ月に迫った政権交代の前に、ビッグ3の救済策を出すとは思えません。オバマ新大統領の下で救済策が出されることになるのでしょうが、いまビッグ3に公的資金を投入しても一時的な効果しかないでしょう。新車の自動車販売は下降し続けており、購買力が上がらない限り、投入した資金が回収できない可能性は非常に大きいと思われます。ビッグ3はオバマ次期大統領にとって命取りになりかねません。なお、いま(日本時間17時)アメリカの株価先物指数は値上がりしていますので、投資家はひと息つけるかもしれません。それに連れて朝方の円高も解消されつつあります。