広島市議会議員(安芸区)

心温まる話

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 先日の中国新聞の「くらし」欄に「息子からの仕送り」と題して心温まる話がありました。わたくしはこれを読んで感動で言葉を失いました。全文を掲載します。


 息子からの仕送り
 この春、息子は東京の大学を卒業した。「社会人になったら今まで育ててもらった分、精いっぱい恩返しするから」。大学生になったときから息子は、ずっと言い続けていた。 実は息子が浪人中、家庭の事情で私一人の力で息子を大学に行かせる決心をした。奨学金も使わず、どうやって東京の私大に四年間も通わせる仕送りをひねり出したのか。思い出せないほど無我夢中で働いた。それを息子は知っていたようだ。私が送金すると「いつもすみません」。お礼の言葉はいつも敬語だった。その息子が社会人になった。東京での生活は大変なはずなのに、四月から毎月決まった金額を私に仕送りしてくれる。お礼の電話をすると「恩返しといえる額ではないけど、僕の気持ちだから、お母さんの好きなことに使ってね」と言ってくれる。先日も「冬のボーナスは別に送るね」と言ってくれた。私が「買いたい物があるんじゃない」と聞くと「お母さんが最優先」との返事だった。
 うれしい半面、息子が一生懸命働いたお金だと思うと使う気にもなれない。だから仕送りは全部貯金している。そして将来の人生設計のめどが立ったとき、全部渡してやろうと思う。私の財産はお金ではなく、優しい子を持ったこと。ぞれだけで十分だ。


 家内は「今時こんな子もいるんですね」と絶句していました。わたくしは早速我が家の豚児たちにコピーを送りました。この素晴らしい母子に幸あれ。