広島市議会議員(安芸区)

タミフル耐性のインフルエンザウィルス

いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 1月9日にインフルエンザに対する抗ウィルス薬タミフルについて書きました。今日はそのタミフルに耐性の、つまりタミフルが効かないインフルエンザウィルスが増えているという話題です。現在インフルエンザは全国で流行しています。インフルエンザウィルスには「A香港型」、「Aソ連型」、そして「B型」の3種類があります。今シーズンの当初の流行は「A香港型」でしたが、最近になってAソ連型が増えてきました。今月18日までに検出されたウィルスは「Aソ連型」が過半数の53.2%、次いで「A香港型」が36.2%、「B型」が10.6%となっています。困ったことに今シーズンに採取された「Aソ連型」ウィルスのほとんどがタミフルに耐性です。一般の開業医が使う、ウィルスを検出するキットでは「A型」か「B型」かしか分かりません。私の患者は現在のところタミフルがよく効いていますので、「A香港型」なのでしょう。「Aソ連型」に対しては別の抗ウィルス薬「リレンザ」があります。これは内服薬ではなく1日に2回吸入する薬です。しかし、前回も書きましたが、うがいと手洗いによる予防が一番です。