広島市議会議員(安芸区)

名古屋市長選の危うさ

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 寒さも少し緩んだようです。

 6日の名古屋市長選、愛知県知事選、名古屋市議会解散住民投票は河村市長側の圧勝に終わりました。私はこれには少々危うさを感じます。
10%の減税だけで人気を得ての当選には疑問を感じます。しかし、これが名古屋市民の意思です。マスコミの扇動にも罪があります。

 来月の名古屋市議選でも河村市長の支援をもらう候補者が相当数当選するでしょう。市長の応援をもらうことは、当選後に市長の子分になることを宣言することです。議員、議会の存在意義は行政のチェックです。行政と議会の間には適度な緊張関係が必要です。それを放棄することは議員にとって自殺行為です。名古屋市は河村市長に逆らえない独裁政治になってゆくでしょう。

 ヒトラーでさえ、当初は国民の圧倒的多数で選ばれた指導者でした。それに議会が同調したために独裁政治を産みました。その轍を踏まないことを祈っています。ただし、わたくしはポーランド侵攻までのヒトラーの政策を称賛しています。第一次世界大戦で完敗し、多額の賠償金を取られたドイツ国民から歓喜の声で迎えられました。

 サラリーマンに夢を持たせ、休暇を与え、海外旅行もできるようにしました。ポルシェから技術者を招いて、庶民の車フォルクスワーゲンを作りました。女性の生理休暇もヒトラーの発案です。そんな立派な指導者でさえ、議会のチェックがなくなると国民を誤った方向へ導きます。