広島市議会議員(安芸区)

5期目の審判を仰ぐにあたって

 4例の死亡が出たため、小児肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンは一時接種を見合わせていました。厚生労働省の調査の結果、死亡例とワクチンには因果関係がないとされ、4月から再開されます。効果が確実なワクチンなので、ぜひ接種を受けてください。



 いよいよ4月1日、広島市議会議員選挙が始まります。わたくしは5期目の審判を受けます。今回の選挙で、議会と行政、住民の意識改革と正義の実現を訴えたいと思っています。一足先にこのブログで皆さんに訴えたいことの一端を書きます。



 JR中野東駅安芸中野駅のエレベーターが今月完成しました。相当前になりますが、足の悪い方からこんなことをお聞きしました。「先生、駅にエレベーターをつけてください。わしは階段を上がれんので、広島に出るときはエレベーターのある瀬野駅までタクシーで行って電車に乗ります。何とかしてください。」との悲痛な叫びでした。その方はもうお亡くなりになり、喜んではいただけませんが、7年かかってようやく約束を果たすことができました。
「日の当たらないところに光を当てる」。16年前、わたくしが医師として政治を志した原点がこれでした。いま、その初心を改めて感じています。



 現在、広島市議会の議員定数は法定数の64から9人少ない55人まで減らしています。政務調査費もすべて公開にしました。昨年12月には議会基本条例を成立させました。そのほか多くの改革がなされました。
 その一方で、いま、わたくしは大きな危機感をもっています。それは、このままでは議会は市民から見捨てられるのではないかということです。自分の反省を含めて、現在の議会は市民から隔たりがあるのではないか。住民の中にもあきらめてしまい、むなしさが漂う。そんな住民の声が通らない議会になろうとしているのではないかと心配しています。それをこのままにしてはならないと強く感じています。



 そんな中で地方分権ということが言われています。地方に権限と財源を渡せということです。権限と財源を渡せということは、議会も行政もそれだけの覚悟が必要になり、責任もはるかに大きくなります。これまでのように、国のいう通りにすればいいとか、補助金に頼ればいいとか、国が何とかしてくれるというような甘い考えはもう通用しません。
 地方分権が進めば、自治体の間で行政サービスに格差が生じます。住民が求めているものを的確に捉える努力を怠る議会や行政は愛想を尽かされ、住民はサービスのよい、よその自治体に移ってゆきます。
同時に、このことは住民にとっても、市長や議員を選ぶ責任がきわめて大きくなるということです。国づくり、町づくりは、政治家や公務員に任せておけばよい時代は終わりました。これからは住民が自分が暮らす地域のあり方について自ら考え、主体的に行動する。そういう住民主体の発想が必要になります。



 言い換えれば、なんでもかんでも行政に頼る時代ではないということです。行政の仕事はタダではありません。行政にものを頼むことは税金を使うことです。
たとえば、公園や水路の掃除など、できることから始めましょう。広島市の人口は117万人です。広島市のごみ処理費用は1日3000万円かかっています。毎日、一人が2個のごみを拾うことでどれだけ町がきれいになるでしょう。広島市の下水道予算は年間980億円です。市民が節水を心がければ下水処理費用は削減できます。



 毎日、一人が10円のコストを削減すれば1年間で約3650円、広島市全体で42億円が節約できます。これだけで小中学校の給食費を無料にしてもお釣りがきます。医療費なら小学生の入院・外来の窓口負担を2年分無料にできます。一人一日10円広島市に貢献するだけで、これだけのことができます。



 名古屋の河村市長が唱える減税は行政主導です。本来、減税は目的ではありません。行政コストの削減は行政サービスを向上させるための手段であるべきです。住民自らがコストを削減することで、行政サービスの向上を目指します。広島市のために自分は何ができるか。できる人は役割を分担してください。みんなで自分たちの力で行政サービスを充実させましょう。




 もうひとつ、みなさんに訴えたいことは広島市を正義の町にしたいということです。モラルとマナーを向上させたいということです。いままで許されていた軽い違反も市民が許さないという公徳心を育てたいと思っています。 
 本通りでは通行禁止のはずの自転車が走っています。あちこちでたばこのポイ捨てもあります。人通りの少ない道にはごみの不法投棄が横行しています。わたくしは、これらの対策にはお金をかけてもいいと思っています。新年度から秋葉市長は特別滞納整理課を新しく作り、滞納を減らす方向を打ち出されました。
みなさんは信じられるでしょうか。5つの市民病院の医療費の滞納は4億円です。保育料の滞納も4億円です。給食費の滞納は400万円です。それらの滞納の大部分はみなさんが負担させられることになります。
 たとえば、1万円の滞納整理に10万円かかってもそれによって今後の滞納が減るなら、有効なお金になります。
 つまり、まじめで善良な市民がバカを見ない広島市を作りたいと思います。



 選挙こそ住民の声が最も大きななるときです。みなさんが主役として最も輝くときです。一緒に政治に参加しましょう。一緒に政治をやりましょう。
おきむね正明に力を貸してください。



 出陣式は4月1日午前8時30分から事務所(中野5丁目24−26)で行います。