広島市議会議員(安芸区)

東京電力がつぶれない理由

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 台風6号は東に進路を変えました。東日本に大きな被害が出ないことを祈ります。若いころ、高知県立中央病院に勤務していたときのはなしです。アパートから車で5〜6分の距離にゴルフ練習場がありました。夕方ボールを打っていますと、突然に空が暗くなり、どしゃ降りになりました。それはまさに「車軸を流すような」降り方でした。30分ほどしてタクシーに乗りました。ところが大雨のため水があふれ、道と水路の境がわかりません。何台も車が乗り捨てられていました。そのころにはタイヤが見えないくらいの冠水でした。仕方なく雨中を歩いて帰りましたが、身の危険を感じる雨でした。昨日も高知の桂浜の様子が放送されていましたが、高知の雨は半端ではないことを思い出しました。


 さて、今日の産経新聞に小さな記事がありました。菅政権の内閣特別顧問を務め、6月4日に死去した元連合会長の笹森 清さんのお別れ会が都内のホテルで開かれ、菅総理が弔辞を読んだとの内容です。笹森氏は全国電力関連産業労働組合総連合(電力総連)会長から連合会長を務めました。東京電力は経済界では断トツの力を持つ企業であり、自民党民主党もその影響下にあるということです。誰も東京電力に逆らえない構図です。また、昨年1月には前年の夏まで資源エネルギー庁長官を務めていた経済産業省の官僚が東京電力に天下っています。


 政府が東京電力をつぶさないのは無理からぬことでしょう。こんな内幕は「日本中枢の崩壊」(講談社)に生々しく描かれています。著者は仙谷由人官房副長官に恫喝された経済産業省大臣官房付という閑職に追いやられた古賀茂明さんです。ご一読をお勧めします。


 今日、注文した本
1.「広島人に告ぐ」 南々社
  中にいると気づかないことをズバリ辛口に指摘します。
2.「人はひとりで死ぬ 無縁社会を生きるために」  NHK出版新書
  孤独死などの無縁社会は、そもそも日本人自身が農村の「有縁社会」を否定したのではないかとの指摘です。
3.「生き方の流儀」 致知出版社
  大震災が起こった3月11日の午後から始まり深夜に及んだ対談です。渡部昇一と米長邦夫氏の哲学です。
4.「拙者は食えん! サムライ洋食事始」 新潮社
  江戸末期から明治初期に海を渡ったサムライが洋食について赤裸々に書き綴ったものです。
5.「田舎の家のたたみ方」 メディアファクトリー
  地方の荒廃を防ぐには?和歌山県では廃屋化した空き家を行政の判断で撤去できる全国初の条例が成立しました。
6.「節電の達人」  朝日新書