広島市議会議員(安芸区)

あの素晴しい愛をもう一度

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 「あの素晴しい愛をもう一度」という曲をご存知でしょうか?1967年に発表された、題名の通り素晴しい曲です(素晴しいは「ら」がないことにご注意)。作曲は加藤和彦、作詞は北山修です。ザ・フォーク・クルセダーズとして1967年に「帰ってきたヨッパライ」を作ったコンビです。「おらは死んじまっただー」で始まる曲は衝撃でした。その後、「イムジン河」、「悲しくてやりきれない」、「青年は荒野をめざす」などのヒット曲を生み出しました。「シューベルツ」のリーダー、はしだのりひこもメンバーの一人でした。当時、医学の道を志していなかったわたくしにとっても、京都府医大生で、180センチの長身の北山修は「かっこいい」としか言いようのない存在でした。


 先日、加藤和彦の特集番組があり、彼の天才ぶりが描かれていました。突然にロールスロイスが欲しくなり、すぐにイギリスへ渡り、ジーパン姿でディーラーに飛び込んだエピソードなど彼の人となりを彷彿させます。番組を見て懐かしくなり、「あの素晴しい愛をもう一度」をダウンロードしました。「命かけてと誓った日からー」で始まる1番の加藤和彦の声は、高校生のころの気分に戻してくれました。ところが、2番になって北山修が歌う「赤とんぼの歌をー」を聞いた途端ずっこけました。あまりにもひどい音程です。当時は全く気にならなかったのですが、それほどひどい音痴です。北山修が早々と芸能界から身を引き、精神科医としてイギリスに留学したのは正解でしょう。


 とはいえ、この曲は日本のフォーク界での金字塔です。40年以上を経た今でも輝きを失っていません。作曲家としてだけでなく、音楽プロデューサー、ギタリストとしての加藤和彦の天才ぶりは高く評価されています。2009年10月、自殺したことが悔やまれます。


 これから、加藤和彦の天才と北山修の音痴ぶりをあらためて偲んで「あの素晴しい愛をもう一度」を聴きます。

最近注文した本
1.ヤクザと原発  文芸春秋社
  福島原発事故処理の一面を描いた本。こんなところにもヤクザの手が伸びています。
2.君は嘘つきだから小説家にでもなればいい 浅田次郎著 文芸春秋社
  浅田次郎がまたまたセンスの良い笑いを提供。
3.星月夜  伊集院静   文芸春秋社
  伊集院 静が描く大人の世界。