広島市議会議員(安芸区)

地方議員の年金復活に絶対反対。

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 好天に恵まれてのゴールデンウィークのスタートです。

 
 地方議員の年金復活が議論に上っています。わたくしは絶対に反対です。議員のなり手がいなくなるとか、議員の老後の保障とかの理由がつけられています。国会議員の年金は2006年に、地方議員は2011年に廃止されています。地方議員年金については、平成の大合併によって制度が維持出来なくなったからです。廃止された当時、年金を受給する市議会議員のOBは9万1000人であるのに対して、年金を払う現役議員は3万5000人しかいなくなりました。年金を受給する人が支える人の3倍もあれば、制度が存続できるはずがありません。そのころ、広島市議会議員は年間に約100万円以上の掛け金を支払っていました。自虐的に世界一掛け金の高い年金制度だと言っていました。こうした歪な制度が続くはずがありません。当時、全国市議会議長会の会長を務めていたのが広島市議会議長の藤田博之氏です。彼の剛腕によって市議会議員の年金は廃止されました。ただし、受給する方は一時金で受け取るか、通算3期12年務めたのち受給する選択肢があります。わたくしは、一時金を受け取りました。税金の控除の関係があるため、掛け金の80%の一時金でした(すべて借金の支払いに消えました)。


 いま議論されているのは、市議会議員を厚生年金に加入させる案です。つまり、市の職員と同様に掛け金の半分を税金で賄うという内容です。市議会議員は公務員特別職の位置づけであり、常勤ではありません。常勤ではない議員の年金に税金をつぎ込むことは市民の理解を得られないでしょう。ちなみに、議員は職業ではありません。選挙などでの議員の職業を書く欄がありますが、議員のほかに何も糧を得ていなければ「無職」と書くべきです。わたくしの場合は「医師」と書きます。年金があれば議員になる人が増えると考えること自体、本末転倒です。議員たる者、老後の保障も自分で備えるべきです。ただし、議員には十分な報酬を与えるべきだと考えています。もう一度言います。わたくしは地方議員の年金復活には断固反対です。