いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
ゴールデンウィークも終わりましたが、休み疲れはありませんか。わたくしは、兵庫県淡路島へ行ってきました。淡路島は、日本の島の中では本州、北海道、九州、四国、択捉島、国後島、沖縄本島、佐渡島、奄美大島、対馬に次ぐ大きさです。1985年に大鳴門橋が、98年には明石海峡大橋が完成し、本州と四国とつながりました。どちらも素晴らしい橋です。日本の橋梁技術の高さに見とれてしまいました。また、古事記にはイザナギとイザナミが国つくりの最初としてこの島を作ったことが記されています。言うならば日本最古の島です。歴史を感じさせる多くの文化施設や兵庫県南部地震被害の展示場などがあり、大変に勉強になりました。淡路平野は良質の淡路米が取れ、タマネギでも有名です。淡路人形浄瑠璃 (重要無形民俗文化財) は室町時代から伝わる伝統芸能です。毎日公演が行われています。文楽だけでなく義太夫も本格的です。わたくしが鑑賞したのは「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)」です。有名な「巡礼お鶴」が幼いときに別れた父母を訪ね歩く物語です。お鶴からは父母に会えないつらさが、母親からはやっとめぐり合えた実の娘に自分が母であることを明かすことができない苦しさ、悲しさが伝わってきました。昔の人たちはこれに涙したのでしょう。これほどまでに繊細な感情や表情を表現できる人形浄瑠璃は世界で最高の人形劇といわれるだけのことはあります。人形一体は3人によって動かされます。ひとりは両足を、もうひとりは左手を、さらにひとりは顔と右手を担当します。それぞれ最低10年修行が求められるそうです。
1998年の兵庫県南部地震では甚大な被害を受けました。資料館の展示によると、この島はまさに活断層の真上に存在しています。約2000年ごとに甚大な自身に見舞われているそうです。
向こう側の左方が四国、右は神戸方面です。早朝から釣り客で賑わっていました。
淡路島国営明石海峡公園。オランダをイメージした部分です。
オーストリア・ハプスブルグ家をイメージした庭園。
同上。
被災した家が保存されていました。この家にご家族は被災後4年間生活されていたそうです。
ずれたレンガ。元々は一直線でした。
野島断層保存館の向いにある風力発電装置。回転翼の直径は45メートル。折からの強風に凄い勢いで廻っていました。
ホテルが自前で建設した日本最大の風力発電装置。回転翼の直径は75メートル。回転翼の中心(ハブ)の高さ60メートル。総建設費5億4000万円。
定格出力は2000KW。これ1基で客室数78のホテルの電力はすべて賄えるそうですが、現在は落雷のため修理待ちです。