いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
厳しい寒さが続きます。この寒さに耐えてこそ春の芽生えがあります。春の訪れはそう遠くありません。
NHK大河ドラマ「平清盛」が始まりました。兵庫県知事が、瀬戸内海の美しさが描かれていないなどとクレームをつけたことが報じられました。
わたくしは、最近の大河ドラマを見る気になりません。あまりにも時代考証が杜撰すぎます。「篤姫」も人気を博しましたが、正妻であっても当時の女性が政治に口出しすることなどあり得ません。将軍と「ままごと」のような会話を交わすなど事実をねじ曲げていました。 先日、「平清盛」を少し見ましたが、ひどさに呆れました。清盛が後白河法王に面会する場面では、二人が直接会話していました。しかも法王は御簾内(みすうち)でなく素顔をさらしていました。絶対にありえません。天皇や法王は直接顔を見せません。御簾の奥から言葉を発します。会話も直接でなく、側近を介して間接的に行います。
最近の大河ドラマは、古いファッションに身を包んだ現代劇です。映画「座頭市」の最近のリメーク版も同様です。名優、勝新太郎が築き上げた座頭市をぶち壊しました。勝新太郎の腰の据わり方や身のこなしは、視力障害がありながら、武術鍛錬した者のそれでした。最近座頭市を演じた北野たけしやスマップのメンバー(名前は忘れました)は、健常者がただ眼をつぶって演じているにすぎません。勝新太郎に失礼です。中村吉右衛門のようにとまでは言いませんが、もう少しリアリティがほしいものです。
20年以上前のことになりますが、わたくしは勝新太郎を接待したことがあります。近寄りがたい大スターのオーラがありました。三味線の杵屋の御曹司らしく、身のこなしも洗練されていました。しかも、シャイなところがあり、笑顔は可愛くてチャーミングな方でした。ときどき、彼のCDを聴きますが、艶のある声と節回しは何度聴いても飽きません。
「座頭市」、「兵隊やくざ」そして「悪名」シリーズは勝新なくしてはできない映画でした。
注文した本
1.「後白河法皇」 河合敦著 幻冬社
30年以上も院政を続けられたのはなぜか?
2.「決算書の9割は嘘である」 幻冬社
オリンパス・大王製紙・ライブドア・コクド。粉飾の手口は?
3.「なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか」 幻冬社
日本国債が暴落し、長期金利が上がり、ハイパーインフレが来るのはいつか? 幻冬舎