広島市議会議員(安芸区)

やっぱり裁判員制度に反対です。

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 裁判員として死刑判決を下した60歳代の女性が公判後、ストレス障害になったことが報じられました。公判中に残酷な現場写真を見せられたり、犯行時の生々しい電話のテープを聞かされたりしたことが原因です。現場写真がフラッシュバックしたり、肉を見ると嘔吐するなど相当に心の傷は深いようです。


 素人が日常接することのないような残虐な現場写真を見せられれば、精神的なダメージを受けることは始めからわかっているでしょう。法律の知識もなく裁判員として重大な事件を裁くことなど、苦痛でしかありません。素人に手術させるようなものです。


 わたくしが医学部3年生の秋に解剖実習が始まりました。同級生だった女性は、人体を解剖することに耐えられず、他学部に移りました。医学生でさえ、ストレスなのです。


 わたくしは、裁判員制度が導入される前からこの制度に反対しました。本会議でも反対する決議案を提出しました。いまでも反対する気持ちは変わっていません。わたくしには、人を裁く能力も資格もありません。もし、わたくしが裁判員に指名されたら、信念をもって拒否します。