広島市議会議員(安芸区)

笑っていいとも!のすごさ

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 吹き抜ける風に少しだけ涼しさを感じるようになったのはわたくしだけでしょうか?


 フジテレビのお化け番組「笑っていいとも!」は1982年10月4日に第1回が放送されました。もう30年以上も続いています。マンネリの権化のように言われており、打ち切りの噂が絶えませんが、そのつど何事もなかったかのように続いています。しかし、さすがに視聴率には陰りが出ています。TBS系の昼の情報番組「ひるおび!」の2部(午前11:55〜午後1:49)が2012年の年間平均視聴率で5.9%を獲得して、同時間帯トップを獲得しました。
 一方、「笑っていいとも!」はブームだった1983年上半期の平均視聴率は8.0%。祝日になると跳ね上がり、3月21日(春分の日)は24.0%、4月29日(当時の天皇誕生日)は14.2%、5月3日(憲法記念日)は11.9%、5月5日(こどもの日)には16.3%を叩き出しています。しかし、最近では5%前後を低迷しています。


 とは言え、これまで「笑っていいとも!」の裏番組は悲惨な状況でした。
89年9月に始まったTBSの「おじゃまします」は売れっ子の「コント山口君と竹田君」の司会で公開生放送でした。「いいとも!」と同じ新宿のテレビ局なので、「いいとも!」に並んでいた人を強引に引き抜くようなことまでしたようですが、あまりの低視聴率のためにわずか1か月半で打ち切りになりました。低視聴率タレントのレッテルを貼られた「コント山口君と竹田君」はその後テレビ界から消えていなくなりました。事実上の追放処分です。
 その後、この時間帯のTBSの番組は「山城新伍のお待ちどおさま」が4年半、続いて森本毅郎の「ピリッとタケロー」が2クール、「悠々!お昼です」が1年、吉村明宏の「クイズランチ」が1年などなど・・・・。「山田邦子のしあわせにしてよ」等もありました。まさに死屍累々です。
 日本テレビみのもんた司会の「午後は○○おもいっきりテレビ」が首位を取ったのはごく短い間でした。和田アキ子でさえ、裏番組にレギュラーで出ることに尻込みしたと言われています。


 フジテレビには「俺たちひょうきん族」をヒットさせた大物ディレクター横澤 彪がいたとは言うものの、「いいとも!」の長寿はタモリ自身のキャラクターに負うところが大きいでしょう。
 赤塚不二夫の葬儀での弔辞は歴史に残るものでした。「私も、あなたの数多くの作品のひとつです」というフレーズが有名ですが、改めて読み返すと素晴らしい文章です。後日、徳光和夫があの弔辞について、(勧進帳のように)白紙だったのではないかと問いました。タモリの答えは「忘れました」でした。
 われわれはタモリのことをあまりに過小評価しているのではないでしょうか?
 ポスト「いいとも!」はどんな番組になるのか。興味は尽きないところです。

 注文した本
1.「中国なんて二度と行くかボケ! ・・・でもまた行きたいかも。」 幻冬舎 
2.「東南アジアなんて二度と行くかボケッ!・・・でもまた行きたいかも。」 幻冬舎
3.「アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!…でも、愛してる(涙)。」 幻冬舎
4.「アフリカなんて二度と思い出したくないわっ!アホ!!…でも、やっぱり好き(泣)。」 幻冬舎
5.「インドなんてもう絶対に行くか。なますて」
 すべて著者は「さくら剛」です。先日読んだ「インドなんて二度と行くか!ボケ!!…でもまた行きたいかも」があまりにも面白かったため、ほかの同様の著作を読みたくなったものです。
 内容もさることながら、文章が抱腹絶倒です。
 一部を紹介します。ガンジス河には死体が流れることがよく知られています。流れる死体があれば、40〜50円程度の料金でその死体を見学に行くボートツアーが客引きをするそうです。